説明
大摺り上げ無銘、特保『小反り』の太刀のご紹介です。
南北朝後期、南北朝の最盛期の物よりやや身幅狭く少し優しい姿です。
切先がやや伸びこごろで樋を茎尻近くまで掻き流しています。
茎は下から1/3程度のところに反りが残りこの辺りから腰反りあったように思います。茎尻に勝手下がりの鑢目が残っています。
この
地肌は備前物特有の青く澄み、小板目に杢目交じり良く詰んで映りが立っています。
刃は直刃仕立てに小互の目が交じり逆かかった小足が入り「元重」を見ているようです。
帽子は少し掃きかけながら僅かに返っています。

薄錆びの
法量
全長93,4cm
刃長73.9cm
反り1.6cm
元幅2.9cm
先幅2.1cm
元重0.65cm
先重0.48cm
重量690グラム


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