英国製 Camera Lucida 1806年以来の歴史上、極めて珍しい設計

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カメラルシダの歴史上、極めて珍しい設計のアンティーク・イングランド製品です。通常、歴史上重要なカメラルシダや稀有なカメラルシダは博物館やコレクターが保有していますが、本品は例がなく、各国博物館にもありません。 描画補助器具であり、タルボットも写真術を考案する以前に使っていました。 ウォラストンプリズム式のカメラ・ルシダは、開発者・特許取得者はイングランドのウィリアム・ハイド・ウォラストンです。 太陽の黒点の発見、メニスカスレンズ の実用化など、いろいろな実績のある歴史上大変有名な物理学者です。 カメラ・ルシダは1806年に設計・製造され、公式の発表は翌年1807年です。 Cary, Dollondなど著名な光学メーカーが最初に公式の製造業者に認定されました。 レンズウィングは一般的だった固定式ではなく、本品ではさまざまな方向に回転させられるため、通常の風景、静物、人物描画用だけでなく、マクロ撮影よろしく非常に小さな被写体を拡大して描くことも自在にできます。 1枚は近視用、もう1枚は遠視用として使うことができます。 いずれにせよ、歴史上の他のCamera Lucidaと違って、コンパクトながら汎用性や自由度が存外に高いのが特徴的です。 意匠も極めて独特であり、他に類を見ません。 実は、多くの方が気付いていないだけで、Camera Lucidaの原理に基づいたテクノロジーは現代にまで活かされていますが、Camera Lucidaとしてはドローイングプリズムなどの呼称で2000年代初めごろまでは顕微鏡アタッチメントとしてミクロの対象物をスケッチすることに使われていました。 ただ、欧米、とりわけドイツやアメリカで活用され、対して日本ではほとんど使われていた形跡はなく、もっぱら顕微鏡のレンズを通して直接に見て、理解しながら記憶も頼りに描く手法が推奨されていました。 アンティーク Camera Lucida カメラルシダ 1870年ごろ イングランド製 プレ写真史 光学器具 ウォラストンプリズム 描画器具 風景画 人物画

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