1981年発行 三億円事件の謎 三好徹 未解決事件 平塚八兵衛 府中刑務所 銀行強盗 時効 冤罪 刑事一課 東芝 銀行強盗セドリック カローラ

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41年前 1981年発行 絶版稀少本 「三億円事件の謎」 三好徹 著


三億円事件 概要

1968年に東京都 府中市で発生し、戦後日本事件史上最大の謎と称される未解決事件。偽装白バイに乗り、警察官に扮した犯人は現金輸送車から三億円 (現在価値 20億円以上) を奪い逃亡。夥しい数の遺留品、多数の目撃者(現金輸送車運転手は至近距離で犯人と会話)、警察の威信を掛けた捜査にもかかわらず、犯行が単独犯か複数犯なのかすら判明しないまま時効成立。


本作品

記者として実績のある著者が膨大な資料と取材に基づいて書き上げたノンフィクション、他の作品では読んだことのない、根拠に裏付けされる推理の数々が読み手の想像を掻き立てます。



備考

*ジュラルミンケースが施錠されている可能性を事前に考慮しているだろう犯人が、第四現場のカローラ(タマゴロウ)乗り捨て場所に直行し、その車内で現金を移し替えたとは考えにくい?

*発煙筒にマグネットを巻き付けた理由は輸送車で第二現場まで逃げたのちそれを回収する予定だった?ゆえに発煙筒改造に使用した「電波科学」は犯人像に通ずる?

*最後の農協脅迫から数か月のブランクは 「土地勘」 がある三多摩地区からのアジト移転に費やした期間?

*複数犯の場合、仲間割れ等 足がつく可能性が増すが、血縁、兄弟の犯行であれば二人で一人も同然?


「少年S」
事件発生から数日後、父親が現職白バイ隊員で、複数前科の有る19歳の少年Sが重要被疑者として捜査線上に浮上。この少年は捜査当局が取調べを行なう寸前に、青酸カリを摂取して亡くなっている...事件の指揮を取った名刑事 平塚八兵衛氏 は少年Sを捜査の早い段階でシロと断定している。根拠として、父親との面会や脅迫状に張られた切手裏の唾液から検出された血液型、脅迫状筆跡鑑定、脅迫状の発送日に別件で拘留されていた...等が知られていますが、その他 11月19日以降に盗み出され、事件に使用された、カローラ2台とヤマハ350RI、シートカバー 等の盗難発生時の少年の行動も綿密に調査済み、すなわち八兵衛氏 曰く 「あの若造にこの山は踏めない」。 単独犯であれば99.9%シロ。


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